1929年にパリで創立したSICOTには戦後、第5回がストックホルムで開催された際、日本整形外科学会からも三木威勇治が初めて参加している。1954年ベルンにおける第6回には近藤鋭矢が、1957年バルセロナで開催された第7回には日本整形外科学会から三木威勇治、天児民和、渡辺正毅が参加している。1966年、第10回がパリで開催された際、逝去された三木威勇治の後任として天児民和が日本代表に選ばれた。
1975年に第13回がコペンハーゲンで開催された際、1978年の第14回を日本で開催することが決定され、その準備体制をとるために日本のSICOT正会員を正会員とする「SICOT 日本学会」が発足した。
第14回SICOTは天児民和を会長とし、津山直一を事務総長として京都で開催された。アジアで初めての画期的な開催であった。第14回SICOTは設立以来ちょうど50周年を迎える時期にあたっており、発会式ではSICOT国際本部会長 C.Casuccioら本部役員の記念講演も加えられた。またこの学会で、整形外科領域の基礎医学研究者を対象とする世界会議の場であるSIROT(国際整形災害外科基礎医学会)が創設された。